2001年 3月 5日

弥生の茶会へ



場所  東山区  東福寺塔中 退耕庵  昨夢会茶会  三月例会
日時        平成13年 3月 4日

席主 裏千家業躰 渡辺宗尤名誉教授夫人 渡辺宗節師




日赤病院を通りすぎて、東福寺本山の敷地内に 入りますと
本山経営になる 幼稚園が ありました
日曜日でしたから こどもたちの声も姿も なく 遊具だけが
のんびりと 影を落として いました








茶会の開かれる塔中(たっちゅう) 退耕庵は 歴史上の人物・安国寺恵瓊が建てたと
伝えられます 門の前に立っている石碑の裏側に 回ってみると 
明治維新防長殉難者顕彰会 と 読めました
ここのご住職も 今日の席主の方も 山口県人とのこと

石畳を 伝っていくと 広間の茶席が しつらえて ありました








香合 時代蛤香合  紙釜敷きの上にのせて  黒いのは 練り香 








床  鵬雲斎家元筆  一華開五葉
花  桃   加茂本阿弥椿    花入 時代鼓胴   香合 時代蛤香合  

一つの華が ひらく までの ことばに尽きせぬ道程 を 偲びました




書院窓  硯箱   蒔絵 ほていの図










釜  平丸 霞垂れ 牡丹地紋  享保年 五郎左衛門造る 




煙草盆  鵬雲斎家元好 好斎造る  火入れ 織部  誰が袖








菓子 西王母 京都鶴屋製  器 染付け 桃形



干菓子 貝づくし 伊織製    器 鵬雲斎好  四方あじろ  正玄造る








薄器  時代 丸 柳桜 金蒔絵    茶杓  淡々斎作   銘  園の桃








棚   淡々斎好在判 八千代棚    水指 淡々斎好 青磁渦紋 蘇山造る  蓋置き 赤絵

この棚には この水指が 添うように ご先代は 好まれたようです
好むとは 意匠 作ゆき 茶匠は工人を指導して 作品を生み出す場合が 多くあります





席主のおもてなしを いただき お茶をいただき 退出しました 
寺の廊下の れんじ窓の竹 その間から 静かな 早春のひかりが ・・・

席主の渡辺業躰先生ご夫妻を たすけて 席を支えた 私の茶友・H宗紫さん お水屋のみなさま
本当に ありがとうございました




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